こんにちは、innu_inuです。
大学院に入学してみて
4月に大学院に内部進学してから、1ヶ月が経ちました。弊学は、「田舎」の弱小F寄り大学で(言い過ぎ?)、学部時代はとにかくゆるゆるでした。そして、大学院に上がってみて、突然、ハードモードになって、結構ヒイヒイ言っている毎日です。
そもそも私は、非常にペース配分が悪い人間なんです。例えば、学部時代、レポートについては、なかなか書き始めなければ、書き終えるまでにめちゃくちゃ時間をかけまくり、締切ギリギリに提出していました。
だから、外国語の精読の課題についても、取っ掛かりが遅いうえに、「辞書を引かないと不安になる症候群」なので、知っている語でも辞書を引きまくり、訳をウンウン考えて……とダラダラやっているので、何時間もかかってしまいます。
本当に要領が悪いです。
私のスペックと授業のレベル
おそらく、大学院の授業の予習が大変なのは、要領が悪いことだけでなく、私の能力不足も理由として挙げられると思います。
あんまりこのブログでは書いたことはありませんでしたが……一応、私は高校までは華々しい(?)経歴の人間なんです。
中学では成績ほぼトップ&生徒会長で、いかにも優秀そうな生徒でした。出身高校は、その地域の中では、50年以上、偏差値ランキング上位にランクインしていて、非常に有名でした。いわゆる「田舎の名門」というやつです。特定の切り口でみた「偏差値ランキング」では、全国一位になるような高校でした(当時)。
その高校へも成績上位で入学して、3年間、成績は上位10-15%で推移していました。
しかし、高3の春くらいから、ガチの受験勉強からドロップアウトしてしまったのです。周りがみんな、一日14時間とか勉強して、机にかじりついていることに、非常に違和感を感じたり、無機質で大学受験に特化した勉強に、面白みを全く見いだせなかったのです。
直前期で、せいぜい勉強しても3時間くらい。けれども、模試の成績も学内試験の成績もあまり落ちませんでした。挙句の果てには、先生から「貴方なら、難関私立大学も一般受験で受かるよ!」と言われ、指定校推薦が貰えませんでした(嫌がらせかもしれないけど)。結局、センター試験(当時)も8割は越えていたのでした(勉強してない割には取れたほうだと思っている)。
最終的には、大学受験は1校以外全落ちしました。私立専願で受験して、有名大学は、総じてダメ……。模試でA判定が出ていた大学も落ち…「なぜ?」という感じだったのですが、どうやら、その年の私立大学受験は、大学の入学定員厳格化のせいで、前年までに比べて相当厳しいものになっていたそうです(ひとのせいにするな)。
唯一通ったのは、「寝てても受かるよ!現役にこだわるならココまで落とせばおk!」と言われるような田舎の弱小F寄り大学のセン利でした。大学受験が馬鹿馬鹿しく感じられたがために現役にこだわっていた私は、滑り止めとして、念の為、ここを志望していました。担任からは「え、まじで受けるんでいいんだね?確かに紹介はしたけど…汗」と言われました。
自分より成績が下の子たちは、指定校推薦で名門大学に進学が決まっている中で、私だけ、真面目に受験してFラン…という現実が惨めに感じられました。
もちろん、この状況なので浪人することも考えました。しかし、これまでに述べた理由と相まって、早く大学で勉強がしたかったので、現役でFラン大学に進学することに決めました。
ちなみに、私が通っている大学が、本当にFランなのか?というと、おそらくそうではないです。この「Fラン」という表現は、受験前、高校同期が、後に私が進学することになる大学のことを、「MARCHや関関同立未満なのでFラン」「誰も知らないゴミ大学」と揶揄していたことに由来します。
だから、世間的にみると、そんなにFじゃないんです…別に擁護したいわけではないのですが…。全国の大学を広くみて判断すると、そんな感じです。けれども、進学校出身者の界隈では、当然に「Fラン」なので、そのように呼ぶことにしています。
先程、大学院の授業の予習が大変なのは、私の能力不足に起因する、と書きました。
これでは、「いやただエリート(笑)ルートから落ちこぼれたのを良さそうに言い訳してるだけ」「Fランだけどお前らとは違うんだよ!エッヘン!とでも言いたいのか?」と言われてしまいそうですね。
私が言いたいことは、
Fラン大学の大学院であれ、授業内容はそれなりに高度であること
Fラン大学の大学院の授業の予習は、そこそこの地頭(高校受験時偏差値72、大学受験時S台模試偏差値50-55)があってもきついこと
です。
したがって、
大学院の授業が求めるレベルを考えると、標準よりちょっぴりできるくらいの私の能力では、著しく不足しているということ
がいえるでしょう。
一般に、Fラン大学に通っている学生は、中堅レベル以下の高校出身の方が多く、世間的にもそのように認知されています。そのため、「Fラン大学大学院だけど授業きつい」と書いたら、「いやそりゃFランに行くような地頭だからね…」と言われてしまいまいそうです。だからこそ、地域トップの進学校に行けるくらいの地頭はある院生であるということを、ここで明らかにしておきたかったのです。そして、一般的な想定と比べた「ズレ」があるということを前提としないと、話の趣旨を伝えきれないので、このようにしました。
優越感に浸ろうといった気はありません。
「恥ずかしさ」とは
授業では、先生からのダメ出しが相次いでいて、情けなさ・恥ずかしさが半端ないです。
「なんでそんな訳になるの!」「ここ主語が違う!」「ここ、文法間違ってる!」「どうしてレポートをそんな書き方をするの!怒鳴りたいよ!」「これじゃあ○○の分野の論文になっちゃうから、書き直し!」「文章すらまともに読めてないね!」「こんなことも知らないの!」などなど…。ちなみに、文系です。
私も、どうしてこんなにできないんだろう…という感じです。先生方を絶望の淵に追いやってる感でいっぱいです…。本当に申し訳ないです。それでも、きちんと丁寧に指導してくれる先生は、「菩薩」だなあと思いました。
最近思ったのですが、このような類の情けなさや恥ずかしさは、
・過去に「なんであんなこと言ったんだろ」と思い返して、アーってなるような恥ずかしさ
・裸を見られるときの恥ずかしさ
・好きな人を前にして緊張するときの恥ずかしさ
を上回るものだと思いました。
これからは、好きな人ができたらスグに告白したり、裸でそのへんを歩き回ったりできる気がしてきました(極端)。
なにより、他の同期や先輩は、いつも涼しい顔をしているんですよね…自分ばっかり「ウワアアア」となっているような感じがします。
特に、彼らは先生方から指摘されないんですよね。「いいんじゃない?」という感じで、のらりくらり進んでいるように見えます。
個人的には、指摘されないでスルーされる方が辛いので、キツめに?注意されたり指導されたりするほうがありがたいです(これがFラン大学大学院の醍醐味かもしれないとすら感じている)。しかし、その反面、「どうしてこんなにできないんだ…?こんなんでよく修士課程に所属できるな…?」「よく先生方に顔向けできるな…」とか思いはじめて、めちゃくちゃ恥ずかしくなります。こんな低レベな院生のために時間を取ってもらってしまっていると思うと、なんとかしてレベルアップせねば!と奮起はするのですが、やっぱり情けないですね…。この情けなさ、ハンパないですね…胸の奥からジワーッとこみ上げてくるものがあります。
進路を考える
一応、私は2年で修士課程を終える予定なので、その先のことを考える時間は、そこそこまだ残っています。だから、焦る必要はなく、まずは目の前の予習課題をこなすことが大事かとは思いますが…なんとなく、考えてしまいます。
私のなかには、どうしても、結婚・出産を重視する古い価値観が植わっています。どんなにいろんな勉強をしても、この固定観念を取っ払えず苦しんでいます。出産には年齢的なリミットがあること、私みたいなモテない女は、若さしかセールスポイントがないため、若いうちに婚活をしないと完全に婚期を逃すだろうということが、依然として頭の中にこびりついています。すると、博士課程に安易に進むこともできないのです。もちろん、学生結婚をした先生方、先輩も多くいらっしゃいますが、私は、その方々のように結婚と研究を両立することができないでしょう。なにより、もともと出会いがなく、結婚のためにはそれを自ら作り出さねばならないため、その場合、研究どころではなくなりそうです。
その他の問題?
結婚・出産問題のほかにも、研究費的な問題(学振が取れるはずがないから、借金せざるを得ないし、学振が通らない時点で…)、生活費の問題(いつまで親のすねをかじるのか)、研究能力の問題(頭が悪い)、就職の問題(学部卒のときに書類だけで全落ちしたやつが、博士課程まで行ったら、ますます自分を拾ってくれるところを失う)など、問題が山積みです。
博士課程進学で人生破滅?
よく博士課程に進学すると、人生破滅だ!とか、人生オワコンになるとか、取り返しのつかない失敗になる、とか言われています。ただ、すでに大学受験も就活も失敗して、さらに、友達も彼氏もできなくて貯金もなくて人生オワコンなので、これ以上悪くなる要素があんまりないんですよね…借金と親不孝の度合いがさらに増すことくらいでしょうか。仮に修士卒で就活したところで、せいぜい派遣社員になれたらいい方で、世の中の素晴らしい修士卒の人たちとは明らかに条件が違うと思っています。
(誰からも嫌われ、やっかまれ、嫌がらせされるし、面接官が履歴書を見れば非難や暴言を言ってくるし、私自身、虚弱体質で仕事を選ぶ方の人間だから、現時点でめちゃくちゃ悲観しています。)
そういった、博士程における、読み手を異常に煽るような、センセーショナルな「マイナスな部分」を動画やブログにまとめている人もいますが、その多くは修士卒の方で、博士課程まで進学されなかった方である感じがしています。すなわち、博士卒の人は、−生存者バイアスはもちろんあるとは思いますが−、そこまで読み手を煽るような「マイナスな部分」ばかりを挙げることはしていないと思います。だから、一概に、博士課程=人生オワコン、とは言えないと、私も思います。まぁ文系でもそういえるかは微妙なんですけれどもね。
現段階での方向性
まだ修士一年なので、目標は高く(?)、博士課程進学希望ということでやっていこうと思っています。
そして、指導教員から、博士課程では研究する大学を変えるように言われているので(よっぽど指導が嫌なんだろう苦笑)、よその大学院を受けることを私の中の絶対条件としました。
希望する大学院に全落ちしたら、進学は諦めようと思っています。それは、研究能力が見込めないってことだと思いますので…。
そうしたら、まぁ自由に生きようかなと思います。婚活に励むとか、バイトをして親に借りた分を返すアテを作ったり、起業してみたり?…。色々と企てはあります!だから、それはそれで楽しそうで、ワクワクしています。履歴書の空白なんて怖くないですからね〜。
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そんなわけで、修士課程に入学してみて一ヶ月、リアルな感情と進路への悩みをまとめてみました。こういう内面的なものは、リアルタイムで書かないと忘れてしまうので、ホカホカなうちにブログにまとめておこうと思いました。