犬雑記帳

どこにでもいる文系修士課程2年生の日常と感情の記録

劇場版『はいからさんが通る』前・後編を観た感想

とてもとてもご無沙汰しております。innu_inuです。

 

今回は、アニメーションの感想を書きたいと思っています。ちなみに次回は、漫画の感想を書きたいとも考えています。なんとも一貫性がないブログですね。ですが、『雑記帳』という名前にしているくらいですから、思考の整理のためのブログ、という風に捉えていただければと思います。

 

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私は、小さい頃(といっても小学生の頃)に、どこかの再放送で昭和の『ハイカラさんが通る』のアニメを観ていたので、はいからさんに対してそこそこなじみがありましたし、なんとなくあらすじの記憶がありました。"アニメ版では描かれなかったラストがついに描かれます!"といった旨のうたい文句に誘われて、今更ながら劇場版『はいからさんが通る』を観ることにしました。

 

ざっくり感想を述べると、絵が綺麗(透明感がすごい)!!、登場人物がみんなかっこいい!、やはり不朽の名作!という感じです。

 

 

絵柄に関しては、完全に現代風になっていましたね。しかし、びっくりした顔やギャグ風になるときには、昭和の感じが残った絵になっていました。やはり私も現代っ子なので、現代風の絵柄の方が親しみやすいです笑

女子キャラは、眼がとにかく大きかったですね・・・。少女期の環に関しては、髪型も相まって、プリ○ュアのルミ○スみたいだなぁと思ってしまいました(失礼)。それでも、全体的に可愛らしく、そして聡明な感じもするので、素敵なキャラデザだなぁと思いました。

男子キャラは、めちゃくちゃかっこよく仕上がってましたね!少尉はとにかく優しい王子、編集長はクールでハンサム(ブラックジャック風!?)、鬼島はガテン系(MAJ○Rの茂野○郎風!?)、蘭丸はかわいい系男子(今で言うジェンダーレス)というように、それぞれの性格や個性が上手く容姿に反映されているなあと思います。

 

ちなみに、これはあくまで個人的な感覚での話なのですが、少尉はドイツ人とのハーフなのに、はっきりと金髪なんですね!驚きました!芸能人でもそうですが、日本人とドイツ人のハーフの方の多くが、髪の毛の色はブラウン(もしくは、クリームがかったブラウン色)という感じがしています。だから少尉は結構珍しいハーフな気がします。

 

 

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原作の漫画をしっかりと読んだことはないのですが、前後編4時間弱で全てを描ききるのは難しいと思われるので、どこか結構端折っているのでしょうね。一部トントンと会話が展開していく場面があったり(普通そんな速さで納得しないよな・・・?という感じがしました笑)、前編の最後の方はダイジェストの如く話が進んだりしていました。とりわけ、少尉が小倉に行くまでがあっという間だった気がします。しかし端折って上手く綺麗にまとまっている分、話がわかりやすかったように思います。

 

 

 

個人的に一番グッときたシーンが、後編の、紅緒が思い出の喫茶店で記憶を取り戻した少尉とお別れをした後の、自転車で坂を走るシーンです。

紅緒は「自転車は女学生が乗るモノです、私はもう大人なので、今日で最後なんです。」といった趣旨の言葉を言ったと思いますが、そこがキーポイントかと思います。すなわち、彼女は、少尉と初めて出会った頃の、少女時代の自分に別れを告げるわけですよね・・・。少尉の置かれた事情をきちんと把握し、自分の大切な気持ちは胸の奥にしまっておくと決めた自分は、もうあの頃(少女時代)の自分ではない、もう大人になったのだ、と。坂を走りながら号泣していたと思いますが、あの坂が彼女を大人に変えたのだと思いました。冗談社で働くようになってからは路面電車で移動していることからも、その決意の強さを窺い見ることができますね。

 

ちなみに、2番目にグッときたシーンは、編集長との結婚式当日、編集長が紅緒に対して、「来たな、恋人」と言うシーンです。

この台詞は、漫画の通りなんですね!すごく素敵だなあと思いました。少しキザな感じがするかもしれませんが、編集長にはそういった感じがとてもよく似合う気がします。そもそも存在自体がロマンチックだからかもしれません。

 

 

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さて、最後は少尉と結ばれて、子供も生まれてハッピーエンド・・・ということになりましたが、私としてはどうも編集長が気の毒でなりません。

関東大震災による火災の中で、馬に乗って紅緒を助けに行くことができる少尉と、濡らしたジャケットを被り徒歩で助けに行こうとする編集長が、なんとなくですが、対比的に描かれていたように思います。編集長は、瓦礫のせいで上手く教会に近づくことができずにいましたが、その姿は、なんとも無力に見えたのです。しかし、無力ながらにも一生懸命紅緒を探し、助けようとしてくれたわけですよね・・・そんな中、少尉のほうが先に紅緒を発見し、助けるという・・・編集長は運命の相手じゃない、ということなのでしょうか。

 

私的に一番謎なのが、編集長が少尉を殴った後に、少尉も編集長を殴るというシーンです。思わず『なぜ少尉も殴る!??』と叫んでしまいました。つくづく編集長は気の毒です。

 

また、編集長と紅緒とが指輪の交換をしようとした、まさにその瞬間に未曾有の大地震が発生したわけですから、編集長にとって、この経験はトラウマになるかと思います・・・あくまでも個人的な想像ですが・・・。自分がしたことは、神様がお怒りになるようなことだったのかもしれない、などと考えるかもしれません。

 

ちなみに、私は編集長推しです笑

 

 

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ついに『はいからさんが通る』の漫画を購入しました!(講談社漫画文庫の方です)

映画との違いを楽しみながら、少しずつ読み進めていきたいです♪