犬雑記帳

どこにでもいる文系修士課程2年生の日常と感情の記録

「就活の定番スタイル」は、本当に「定番」たるべきか?―具体的であることの功罪―

こんにちは。innu_inuです。

 

「フレッシャーズ」という言葉をテレビでよく聞く季節になりましたね。もうすぐ入学式・入社式シーズンです。

 

大学の新入生は、おそらく入学式に向けてスーツを購入することになる方がほとんどかと思いますが、多くの方が「就活にも使える無難なスーツ」を選ばれると思います。大学四年間着用するからこそ、就活にも使えるような、長く着れるスーツを選ぶわけですが、なんだか「遊びゴコロ」があまりなくて、少し味気ない気がしませんか。

そうは思わない、別に就活スーツ好き!という方は、良いのですが、私なんかは、就活スーツに魅力を全く感じない方の人間です。そして、そんなふうに思ってしまう自分が嫌で仕方ないです。高いお金を出してまで買ったものが、嫌いなもの、好みでないもの、自分のスタイルにあわないものであるということに対して、どこか矛盾を感じるとともに、その事実と感情を変えられない「わがまま」を抱えることが辛いのです。

 

 

 

もちろん、金銭的な余裕があれば、おしゃれで体格にあったスーツと就活スーツとを分けられるのですが、そうもいかない場合もあります。何せ、大学一年の4月は物入りですからね・・・。

 

 

ならば、就活スーツという概念が解放されて、自由になってくれたらなぁ…と、四年前から強く思っています。そんな気持ちがきっかけで、「定番就活スタイル」に対する一考察を記事にしてみました。

 

私は、今度の春のライフイベントでスーツを着なければならない(相手側から「スーツで来てください」と言われているから)のですが・・・めちゃくちゃスーツ嫌いだから、スーツを着るのがいやでいやで仕方ないです。

 

 

私は就活スーツが嫌いである

私が持っているのは、大学入学時に、スーツの量販店で買ってもらった黒のスーツ1着です。グレーのチェックのスーツ、マーメイドスカートなど、おしゃれスーツはいくらでも売っていましたが、金銭的な都合(+店員さんのすすめ)で、就活でも使えるようなスーツを買うことになりました。そもそも、大学生活において、スーツを着る機会はあまりなく、就活が主な着用シーンになってきますから、これが一般的な選択かと思います。

 

 

もともとの私は、スーツのようなかしこまった服装は結構好きでした。中学校・高校の制服は、どちらも好きでしたし、小学校の入学式・卒業式で着たスーツ(と呼べるのか?)は、今でもお気に入りです。

 

大学入学式のときに、初めてスーツを着ました。最初はいいんですよね、物珍しくて・・・「ああ、新しい制服だなぁ」という新しい気持ちになれたんです。

 

 

しかし、少し着ただけで、自分のスーツに対して不満が出てきてしまいました。

スカートがゆるい。すぐに下に落ちてくるので、膝が完全に隠れるほど長くなって、歩きにくい。(試着時に、店員さんに「これ緩いんです・・・」と伝えたところ、「じゃあ滑り止めをつけときますね!」と言われ、滑り止めをつけてもらいました。しかし、滑り止めがそもそもヒップに触れないので、これをつけた意味がなかった。)

・タイトスカートなので足の自由が効かない。(別にきついわけでもないですが、中学・高校時はプリーツスカートだったので、タイトスカートに対しては違和感があります。加えて、ズルズル落ちてきて、膝が隠れるほどの長さなので、本当に足の自由が効きません。)

・肌色に合わない。(黒色が、どうも私には似合わないんです・・・。黒を合わせると、顔が黄色く見えます。)

・喪服っぽくて気分が上がらない。(これは完全にわがままな主観です。)

 

入学式後に着たのは、せいぜい5回です。

そして、昨年、スーツを着たときに、アッッ!となってしまったのです。

「上腕と胸板がきつい!」

近年、重たい荷物を持つことが増えてきてしまい(12キロの段ボールを持って、階段を上り下りするなど)、上腕がなんとなく太くなってきてしまいました。そして、ジャケットの腕周りがパンパンになってしまったのです。腕すらも自由に動かなくて不便です。

 

自分の体格に合わなくなった(これは、自己管理が悪いが故の自業自得ですが・・・)ことで、ますますスーツが嫌いになってしまいました。

 

 

そして、スーツ嫌いの最大の理由、それは、就活スーツにはパンプスを履くことが「ルール」となっていることに苦痛を感じるからです。私も、大学入学時に3センチヒールのストラップ付きパンプスを買ってもらって、それをスーツ着用時には履いているのですが、やっぱり足が痛いです。

 

 

私は、普段からヒールのある靴を履きませんし、小さい頃に「履きたい!」と思ったこともありません。そもそも扁平足なので、ヒールの高い靴を履くと、足の筋?筋膜?がつっぱるように伸びて痛いのです。

 

 

バレエシューズ・フラットシューズも、かかとの形と足の甲の高さがいまいちフィットせず、すぐに脱げてしまうので履きません。ちなみに、一回だけ大学に履いていったことがありますが、かかとは血だらけ、足の指5本の側面から出血で、ストッキングは血まみれになり、大変なことになりました。このストッキングは、捨てました。

小学生のときの上履きも、よくあるバレエシューズではなく、ベルトでしっかり固定するタイプの「靴」でした。↓こんな感じのやつです。

item.rakuten.co.jp

 

どうやら私の足は、履く靴を選ぶ足のようです・・・。

そういうわけで、普段履く靴は、スニーカー、紐靴(いわゆるおじ靴)、運動靴の3種類です。足首までフィットするやつが一番です。

 

パンプスを履くと、必ず、爪と爪とがけんかして、指の側面から血が出ます。どんなに爪を短く切っても、です。また、歩いていくうちに、どんどん足が前に滑っていってしまい、靴の中がぎうぎうになって、本当に苦しくて痛いのです。

靴が悪いなんてことはないと思います。ただ、私の歩き方と足の形が悪いのだと思います。

 

 

スカートスーツを着る場合、必ずパンプスを履かなければいけない・・・これは、もはや社会のルールと化しているような気がします。パンプスを履きたくない私は、スーツも着たくないです。

じゃあパンツスーツを着れば、オックスフォードシューズとかが合うから、そうすればいいじゃん?といわれてしまいそうですが、パンツスーツも苦手なんです・・・。ストッキングと裏地が擦れ合い、静電気を起こして吸い付くような感覚がめちゃくちゃ苦手なんです。あと、いろいろ個人的に大変なことがありますね。

 

どうして、スーツのタイトスカート(黒)とおじ靴って、合わないんでしょうか・・・(絶望)。

 

以上、私がスーツ嫌いな理由は、

・就活スーツが自分に合わないから

・就活スタイル=黒スーツスカート・パンプスが固定観念化しているから

・パンプスを履くと痛いから

というように、まとめられると思います。

 

 

就活スタイルが固定観念化していくということ

就活生の女性は、黒ジャケット、白ブラウス(面接時はレギュラーカラーのものを、第一ボタンまで閉めよう)、黒タイトスカート(膝の半分くらいまでの長さ)、3-5センチのヒール、自立する黒い鞄(A4サイズが入るもの)を用意しましょう。

 

誰かに指示されたわけでもなく、学生はみんなこのようなルールにきちんと従っています。このスタイルルールに反した者に刑罰が与えられるわけでもないのに。おそらく、「無難」を求める心、「みんなと同じことをしておけば目をつけられないだろうから」といった安心感を求める心から、そうなるのでしょう。

 

 

個人的には、スーツメーカーや大学生向けファッション誌・メディアなどが、「定番就活スタイル」というのをはっきりと打ち出していることに多少の違和感を覚えます。

 

※スーツメーカー等が打ち出している「フレッシャーズ」の宣伝では、様々なスーツスタイル(おしゃれなものから、就活スタイルまで)を提示しています。

ここでは、「就活スタイル」という名目で提示されているスーツスタイルを指しています。

 

※就活スーツ≠フレッシャーズスーツ

フレッシャーズスーツ⊃就活スーツ

と定義できるでしょう。

 

 

わかりやすいことは、もちろんいいことです。はじめてのスーツ、何を用意したらいいのか全くわからない人にとっては、とても参考になることでしょう。

しかし、何年にもわたって、様々な会社やメディアなどが「定番就活スタイル」と称して、詳細にどのスーツ・どの靴と、実際の商品を用いて説明することによって、そのスタイルから逸脱できない風潮を作り出してしまったような気がするのです。

 

 

あえてグレーゾーンを残しておけば、多少の選択の余地はあったのでしょう。

例えば、

就活生の女性は、落ち着いた色のジャケット、ブラウス、落ち着いた色のスカート、華美でない革靴(合皮も可)、A4サイズが入る自立する鞄を用意しましょう。

とした場合、どうでしょうか。

 

一義的に「就活スーツ」は定まらないものの、本人の意思である程度は選択できると思います。例えば、茶色のセットアップに、色つきのブラウスでもOKでしょうし、長めのフレアスカートにサドルシューズを合わせることもOKでしょう。

この場合、現在のように、実際の商品を使った写真モデルを1パターンにしてはいけない、ということに留意する必要があると思います。なぜなら、就活生に、「ああ、こういう風に書いておきながら、こういった1パターンしかないんだ」と思わせてはならず、また、(こういった曖昧さを残している文章である以上)1つの型にはまるように意図的に誘導するようなことがあってはならないからです。(※個人の意見です)

 

 

 

わかりやすいこと・詳細であることは、時に、仇となる場合があるようです。

というのは、具体的に「これ」を示すことで、それはわかりやすいけれども、「これ」から逃れられなくなってしまう場合があるからです。

 

 

ルールを作るときにも、あまり明確に・詳細に作りすぎてはいけない、普遍的なものとなるように作るべきだーこんな風にいう人がいるように(自分の周りにはたくさんいました)、「定番就活スタイル」もあまり具体性・明確性を伴わないように、あえて曖昧な部分を残しておくべきだったのではないかと思います。

 

あまりよい具体例が思いつかないのですが・・・あえて一つあげるとすると、

小学生の遠足で、「おやつ」のルールを決めるとしましょう。

先生は、「『おやつ』とは、例えば、チョコレートやグミ、キャンディなどです」というとします。すると、おそらく子供は、「バナナはおやつに入りますか?」と聞くでしょう。そして、先生は、「それは入ります」と答えるします。すると、他の子供たちは、「じゃあ、さくらんぼは?」「ポテチは?」と、どんどん例に挙げられていないお菓子が、「おやつ」にあてはまるものなのかと聞いてくることでしょう。

 

「定番就活スタイル」に関しても同様に、私自身、「じゃあ紺色のジャケットやグレーのジャケットは駄目なの?」とか、「スキッパーのブラウスはだめなの?」などと疑問に思うことがあります。

 

先の例では、聞いたら普通に教えてもらえる環境(先生と生徒)であるからこそ、具体例を挙げる弊害は発生しません。しかし、就活の場合、面接先企業に、「グレーのスーツで面接に行ってもいいですか?」「足が痛くなるのがつらいので、フラットシューズで行ってもいいですか?」なんてことを、安易に問い合わせることは、なかなかハードルの高いこと(もしくは、できないこと)だと思います。

 

 

 

もちろん、だからこそスーツメーカーなどは、具体的に商品を使いながら「定番」を説明してくれているのだと思います。しかし、身体的事情(パンプスの場合)や個人的信条(黒いスーツは絶対に着たくない!とか?、レギュラーカラーは、首が短いので苦しくてつらい!とか?)から、そのガッチガチに作り上げられた「定番」から外れざるを得ない人・可能であれば外れたい人は、その具体例の存在により、困りはててしまうのです。

 

最悪の場合、その「定番」から外れるような人は、「社会不適合者だ」という烙印を押されてしまう場合すらあります(もちろん、多くの企業が寛容であるとは思いますが・・・)。

 

 

めちゃくちゃ個人的な意見ですが、フレッシャーズといえば、もう18歳の成人なのですから、そんなに細かく教えなくてもわかるはず、というよりかは、一定以上のことは、自分で考えて決めなさい(そもそも「定番」を提示されなくてもわかるはず)、そんな風に思います。

 

自分で考えて、決めて、行動する、その責任を取れる範囲で取る―こうして初めて、本当の自由が得られるのだと思います。

 

また、社会は、具体例を細かく挙げていきガッチガチの「定番」を作り上げる場合、その「定番」から外れてしまった人たちに対しても寛容であってほしいです。もしくは、「定番」を作らず、あまりにも極端に不適切な場合(例えば、式典にふさわしい服装を要求する場に、ジャージで来た場合)にのみ、それを是正するよう促すという方がよい、もっと寛容であるべきだと思います。

 

 

「面接にふさわしい服装ってなんだ・・・?」というように、曖昧であることに対して困惑すること多いは思います。だからといって、何を着ればよいのかを詳細に指示してもらえばすべてが解決できるとは限りません。

詳細に指示され、それに従うことで得られる安心感とともに、「指示」からはみ出ることができないという窮屈感、また、周りの人も「指示」に従うがゆえに発生する同調圧力を得ていることをいやいや自覚せざるを得ない場合があると思います。

 

 

 

「定番」への抵抗と同調圧力

私は小心者なので、こんな偉そうなことを書きながら、「定番就活スタイル」に抵抗したことはほぼありません。しかし、大学同期や面接で同じグループになった学生の中には、それに抵抗している人を結構見かけました。また、反対に、学内で「定番スタイル」に徹することへの同調圧力が働いていることも発見しました。

 

「定番就活スタイル」への抵抗

これは私が落とされた企業の話です(苦笑)。相当お堅い企業の面接に行きました。待機室では、20人近い学生が面接を待っていました。

 

足下の鞄をちらりとみると、驚くことに、8割以上の女子学生が、「黒くて自立する、A4サイズが入る鞄」をつかっていないのです。

くったりとしたトートバッグ率が非常に高く、中には、マ○ケルコースやコ○チのブランドバッグ(もちろん自立しない)を使っている学生がいました(めちゃくちゃブランド名を誇張している鞄の人もいて驚きました)。ファスナーがないから、ペットボトルなどの中身が出かけているし、丸見えです。また、A4の資料がおらずに入らないのでした。そして、そのような学生は、みんな椅子に鞄を立てかけていました。

 

髪型

就活生向けメディアやスーツメーカーなどは、よく「黒髪で、耳・眉毛を出して、前髪は分ける。ピンで留める。業種によって、髪型を変えよう(基本は、後ろで一つに結ぶ)。」などといいます。

私自身は、前髪が長いので、左右に分けて、へんな丸い形を作って、ぺたんとさせて固めていました(整髪料のせいで、おでこにぶつぶつができまくった)。

 

そしてやはり、面接会場に行って驚いたのは、髪型がめちゃくちゃ自由な人がちらほらいたことでした。もちろん「定番ヘア」をしている人もいました。

しかし、前髪をポンパドールにして、おでこの真ん中でヘアピンを×にして、側面の髪の毛も、×ヘアピンで留めている学生、眉毛が隠れるほど長いシースルーバングの学生などがいました。

 

「定番」から外れることができるなんて、本当に猛者だなぁと羨ましくなりました。ちなみに、そのようなスタイルでいた学生の合否はわかりません。

 

 

「定番就活スタイル」の同調圧力

私が学内の表彰式に参加したときの話です。ドレスコードはありませんでした。

ざっくり100人くらいの学生がいて、半分くらいが女性だったのですが、そのうちのほぼ全員が、

ひっつめ

前髪は形を作って固めるか、オールバック

レギュラーカラーのブラウス(もちろん第一ボタンまで閉めている)

黒スーツ(タイトスカートかパンツ)

パンプス

黒い自立するカバン

だったのです。大変驚きました。

 

私自身は、「面接じゃないしね」と思い、カラーのボウタイブラウスに、例のスーツ、髪型はおしゃれに、カバンは明るい色のもの、パンプスで行きました。ふつうの入学式スタイルです。それなのに、周りからは奇異の目で見られました。ジロジロと舐め回すように見られ、苦痛でした。直接は言われませんでしたが、「こういう真面目な場に就活スタイルじゃないやつがいるのは変」と思われたのでしょう。

 

他に一人だけ、グレーのチェックのスーツ(マーメイドスカート)に、ピンクのボウタイブラウスを着たおしゃれな子がいましたが、私の影にぴたっと隠れて動いてきて謎でした。もしかしたら、ジロジロと見られるのが嫌だから、似たような(?)格好をしている私を盾にしようと思ったのでしょう。

 

 

また、院試の面接のときの話です。

他の受験生は、皆、先ほど挙げたような模範的な就活生スタイルで受験に臨んでいました。私はというと、髪型はデコ・耳だしのハーフアップ、例のスーツにパンプス、黒鞄、スキッパーシャツで臨みました。

私だけがスキッパーシャツやら髪の毛を下ろしていることに違和感(胸元が開いているというだらしなさ?)があったようで、他の受験生にじろじろと見られ、少しいやでした。私だけ「浮いてるな・・・」という感もありました。ちなみに試験官から「スーツじゃなくてもOK。ただし、ジャージは駄目。」と言われていたルールをしっかりと守ったつもりです。

 

 

さらに、他の企業に面接を受けに行ったときの話です。これもまた、相当お堅い企業でした。真夏の面接だったので、企業は「クールビズでOKです」と言っていました。だから、他の就活生は、みんな半袖で着ていました。私は、空調の効いた部屋が寒いと感じていたので、ジャケットを着ていました。すると、私一人だけが黒ジャケットを着ている者ですから、場のなかで浮いてしまって、他の就活生からじろじろと視線を向けられて少し嫌でした。

企業は、気を遣って、暑いだろうからと言うことで「クールビズでOKです」と書いただけであり、「クールビズじゃなければなりません」とは言っていないのです。だから、少し寒さを感じてジャケットを着ている就活生がいるのも当然だと思うのです。

 

 

「定番」を他の人に押しつける人たち

世の中の学生を、大きく2グループに分けることができそうです。

・「定番就活スタイル」は、入学式でもドレスコードのない式典や院試でも貫かなければならないような、大学生の「制服」であると思い、また、「定番」から外れている人に対して嫌悪感を抱く人。

・「定番就活スタイル」は、あくまでも目安であり、そこから多少ははみ出てもいいだろうと思う人。

 

 

もちろん、ブラウスもスーツも1枚しか持っていないという場合もあり得ますので、一概に「定番就活スタイル」に固執しているということはできません。

しかし、だからといって、「定番」から外れている人に対して、明らかに嫌そうな目を向けたり、チラ見を超えてなめ回すようにしてじろじろと視線を浴びせたり、友達同士で指を指してコソコソ嘲笑するのは、少し違うと思います。

私自身、鞄や髪型が自由な人に対しては、驚きはしましたが、「うわ~」という目を向けたり、後ろについてじろじろ見るようなことはしていません。そういう人もいるんだな、というくらいです。

 

 

学生にとっても、面接する企業にとっても、「定番」が存在していることにより、「定番」から外れている人たちに対して嫌悪感や違和感が自動的に形成される可能性が高くなるのです。

ある意味で、「定番」は、「根拠不明・意味不明なルールにきちんと従えるかどうか」を判別する基準にすらなってきてしまっていると思います。

 

 

 

人々を無意識に締め付ける「定番」概念を壊していけるか?

だらだらと私の経験、個人的主観などを述べてしまいました。私が挙げたいポイントは、6つです。

 

・メディアや企業が「定番就活スタイル」を、実際の製品を使うなどして詳細に定義することで、これが固定観念となってしまう。

 

固定観念となることで、就活生においても、面接する企業においても、「定番」に無意識に縛られることになる。

 

・「定番」が世の中の人々にしっかりと植え付けられることにより、「定番」から外れている人たちに対して、自然と嫌悪感や違和感を向けられる可能性が高まる。

 

・世の中には、身体的事情や個人的信条などから、「定番」から外れざるを得ない・外れたい人がいる(たとえば、パンプス問題)

 

・とりわけ身体的事情の場合、「定番」に従うことで、肉体的・精神的苦痛を強いられる可能性がある。

 

・これからは、「定番」概念を解体するべきであること。服装が多様であることに、社会は寛容になるべきであること(服装と業績は結びつかないはずだから)。

 

 

そんなわけで、今度の春のライフイベントに着ていくスーツ、どうしようかめちゃくちゃ悩んでいます。まだまだ「定番就活スタイル」は、私たち世代には強く根付いていますからね。

長時間のイベントで、パンプス着用に耐えられる気がしません・・・。「浮く」の覚悟で、パンツスーツとおじ靴で行こうか、それとも、タイトスカートにおじ靴という禁断の(!?)組み合わせにチャレンジしてみましょうか・・・(何をどうやってもタイトスカートにおじ靴が合う気がしない)。

私の足を守るために、ちっぽけなプライドなんて捨ててしまいましょうか。

もしかしたら、私が新時代のファッションアイコンになれるかもしれません(ない)。

なにより、面接じゃないしね。